2022.2.4.→2.8. 一瀬大智個展〈波を紡いで〉(終了しました)
当ギャラリーではグループ展「Landscape~心に映る景色」(2019年)で初出展。その後、ギャラリー主催公募展や個展と続く。彼の作品を初めて観たのは大阪中崎町イロリムラでの同窓4人によるグループ展であった。確かな技術を持っているが、近年の全てを削ぎ落した作風は観るものの心に刺さる。更に変化し、チャレンジし、進化する。今回、2度目の個展開催であるが、どのように進化しているのか楽しみである。
〇一瀬大智 ICHINOSE Daichi
1995年 奈良県生まれ /2018年大阪成蹊大学美術専攻卒業 /2018年より発表を始める
2019年 初個展「あおのつれづれ」Gallery Blau Katzeにて開催
2019年 第3回FUKA展(主催Gallery Blau Katze) Arts-B賞受賞
2020年 第4回FUKA展グランプリ受賞、協賛賞(株式会社カワチ賞、高野山画僧 藤原祐寛賞、Relic Gallery賞)受賞
景色を拾うように軽いタッチで、風景をモチーフにした絵画を制作。奈良で生まれ古墳や遺構、寺社仏閣が多い環境で過ごしたことから、人の痕跡が残ったモノへの愛着や自然との関係性に関心を持ち活動。無くなったモノの後に残る空白や、日本人に通底する「もののあはれ」、仏教などの思想への興味を、風景という誰しもが目にしたことがあるモチーフに置き換えて、人物や人工物があまり入り込まないイメージに描く。
作家サイト https://lit.link/ichinosest
▷ご売約作品のご紹介
*人口のはざま_2
*人口のはざま_4
*僕にはよく見えない
*会えなかった陽に
「1/f の揺らぎ」これはキャンドルの炎が揺れる様子のことをいいます。一定のリズムでは単調で、激しく揺れると心がざわつく。絶妙に心地よい揺らぎを「1/f の揺らぎ」といいます。
今展示会で、作家 一瀬大智はこの「1/f の揺らぎ」を絵画で表現しようとしました。皆様にはどのように伝わったでしょうか?新たな試みに挑戦する一瀬大智を、今後もぜひ応援頂ければ幸いです。
一瀬大智の作品はじわじわと響く作品です。この後、もし心に届いた作品がございましたら、作家、またはギャラリーへ遠慮なくお問合せください。
それではまたビエンナーレ、2年後にお目にかかれますことを願っています。その時はどんな風に変化しているのか、それも楽しみにしたいと思います。
ご高覧、ご売約をいただき、ありがとうございました。(2022.02.08.追記/Gallery Blau Katze)